両国橋の親柱にある丸い物体は?

清洲橋を取材して以来、すっかり橋に魅了されてしまい…。最近では隅田川に架かる橋をすべて取材することを目論んでいます。

 

というわけで今回は、両国橋にやってきました。

 

 

<両国橋 概要>

所在地:東京都中央区東日本橋二~墨田区両国一

創架年(初めて架けられた年):1661年(寛永元年)

橋の長さ:164.5メートル

幅員(橋の幅):24メートル

現在の橋の着工:1930年2月

現在の橋の竣工:1932年11月

施工:石川島造船所、間組

 

 

橋脚の上に橋梁を載せただけの、驚くほどシンプルな橋に、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

両国橋は、「3径間ゲルバー式鋼鈑桁橋」という構造なのですが、たわみにくい、不同沈下(建物が不揃いに沈下を起こすこと)というメリットがあります。

 

ゲルバー橋の構造

引用:

http://kentiku-kouzou.jp/struc-gerubabasi.html

 

 

構造に関しては、デザインよりも機能を優先させていますが、親柱やガードレールにはかなり凝ったデザインが施されています。

 

まず目を惹くのが、親柱です。

 

 

見た瞬間、宇宙服のヘルメットを連想してしまったのですが、調べてみたところ、この球体は地球儀だそうです。

となると、真ん中にある4本線は橋…でしょうか?地球の架け橋という意味で作られたのかもしれないですね。

 

ガードレールの端には、花火がデザインされています。

 

 

実は江戸時代、両国橋では、隅田川花火大会の起源となった両国花火が行われていました。

 

1733年(享保18年)に、悪疫退散祈願と犠牲者の霊を慰めるために行った水神祭の余興で打ち上げられた花火が年中行事となり、今に続く隅田川花火大会になったそうです。

参考:「両国の地名の由来-両国橋と花火大会」

https://edokara.tokyo/conts/2016/06/11/505

 

凝っているのは、ここだけではありません。

 

ガードレールの柱の上には、両国国技館の屋根がのっています。(下の写真のピンク色の枠の部分です)

 

 

ほら、実物と比べてみても、そっくりですよね?

 

引用:

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%A1%E5%9B%BD%E5%9B%BD%E6%8A%80%E9%A4%A8

 

さらに、軍配(相撲の行司が持っているうちわ)もデザインされています。

 

 

大きな建造物はどうしても全体の形ばかりに目がいってしまいますが、こうして細かいところに目を向けるのも楽しいものですね。